゚。゚。゚。゚。゚。゚。゚。゚。゚ 夜の端 。゚。゚。゚。゚。゚。゚。゚。゚。


「収穫したら勝手に

もってっていいんだ

ぞ~。どうだ?」

「あたし、ピーマン

嫌いです」

「他にも野菜はある

。ブルーベリーとか

いろいろ。部室もあ

るぞ。毎日出入り自

由。元は園芸用具室

だったんだけどな、

部長が改良してね、

なかなか過ごしやす

いぞ~。茶と菓子も

でるんだぞ~」

短くて淡い眉毛をキ

リリとさせ、猫なで

声で勧誘してくる。

「なんか困ってるん

ですか、必死に聞こ

えるんですけど」

ジョウロを掲げて、

煙草をくわえる。こ

のヘビースモーカー

また吸う気かよ、と

なおは顔をゆがめる



「おまえのためだ。

部活やってるほうが

受験にいい影響を及

ぼすからな。担任と

してね。部長の手作

りクッキー、普通に

ウマイぞ。食べにく

るといいよ」