みかんの皮で染色さ
れたような色あいに
なっているわら半紙
がぺらりと風にめく
られる。学年新聞、
クラス新聞、献立表
、うっすらホコリを
かぶった紙の花。な
にげなく視線をすべ
らせながら廊下を進
んでいく。一足ごと
にドロドロとまとわ
りついていたものが
はがれ落ちていく。
体が軽くなる。今日
も、一日が終わるの
だ。安らかだけど、
ツンとむなしい解放
感にまかせて、足早
に階段をかけおりる
。
3階より温度が低
く感じられる、1階
の廊下。多目的室、
会議室、社会科準備
室。がらんとして人
気はない。黒々とし
た葉が、覆い被さる
ように空をさえぎっ
ているせいで、たく
ましい枝が風になぶ
られない限り、太陽
は拝めない。



