゚。゚。゚。゚。゚。゚。゚。゚。゚ 夜の端 。゚。゚。゚。゚。゚。゚。゚。゚。


みかんの皮で染色さ

れたような色あいに

なっているわら半紙

がぺらりと風にめく

られる。学年新聞、

クラス新聞、献立表

、うっすらホコリを

かぶった紙の花。な

にげなく視線をすべ

らせながら廊下を進

んでいく。一足ごと

にドロドロとまとわ

りついていたものが

はがれ落ちていく。

体が軽くなる。今日

も、一日が終わるの

だ。安らかだけど、

ツンとむなしい解放

感にまかせて、足早

に階段をかけおりる



 3階より温度が低

く感じられる、1階

の廊下。多目的室、

会議室、社会科準備

室。がらんとして人

気はない。黒々とし

た葉が、覆い被さる

ように空をさえぎっ

ているせいで、たく

ましい枝が風になぶ

られない限り、太陽

は拝めない。