ワックスで磨いたみ
たいなドングリを指
でつついた。昔さし
のべられた手のこと
を思い、微笑んだ。
清掃の時間が終わ
って教室に帰ってく
ると、裂かれてボロ
ボロになった体操着
が机の中に入ってい
た。牛乳でびちゃび
ちゃにされていて、
ひっぱりだすと白い
しずくがポタポタと
落ちた。これはバッ
グにつっこんであっ
たものだ。3泊はで
きそうなくらい物が
つめこめる、学校指
定のかばんをあけて
みる。恐る恐る、お
そるおそる中をのぞ
く。牛乳に浸された
私物。ぬるっとした
ゼリーのようなもの
やぎゅにぎゅにした
エノキ、なめこ、納
豆のトッピング。涙
が、飛び出そうにな
る。



