『人違いです。
あたしあなたのこ
と知りません』
が言えない。きらき
らしたつぶらな瞳に
圧倒されてしまう。
「う゛ぉ゛っしゃあ
!」
彼勝利したプロレス
ラーみたいな重低音
をだし、ガッポーズ
をとる。
「おい、きみひろ!
てめぇ知ってたろ!?
なんで黙ってたんだ
よ」
カマキリのようなよ
ろよろした足どりで
近づいていき、パン
チする。きみひろは
涼しい顔でそれをか
わす。
「知らねぇよ! 探
しようにも探せなか
ったからな。キラキ
ラでぴかぴかスパー
クルでファンキィロ
ッキンな女子とか言
われてもわかんねぇ
んだよ! フツー」
トゲトゲしく叫んだ
きみひろの目は柔ら
かく細められる。



