゚。゚。゚。゚。゚。゚。゚。゚。゚ 夜の端 。゚。゚。゚。゚。゚。゚。゚。゚。


「よく似合ってる。

きらきらしてて、な

んか、よしおらしい

ね」

ツンとそっぽをむい

た田中の口元がゆる

んでいる。なおは目

をしばたいた。あと

少しで笑顔になりそ

うな田中きみひろ。

レアである。

「まじっすか~! 

超うれし~」

ほめられたらしい彼

は喜びながら、左手

を後頭部にあて、右

手を腰に添え、ウィ

ンクする。


「感動の舞」

低く宣言する。腰に

そえていた手がポケ

ットから扇子を抜き

取り、ぱらぱらと広

げていく。赤地に男

らしい書体で『愛し

てる』なんて書かれ

ている。それを投げ

あげ、バクテン

して足の指でキャッ

チする。

 わぉ。

 目が釘づけになる

。扇子を指にかけて

くるくると回転させ

、ブーメランみたい

に飛ばす。