けど、思いっきり校
則違反だ。
「おまえは……」
雑巾をバケツにほう
りこみ、きみひろは
口元をぴくぴくさせ
る。
「うちのクラス来ん
なっつっといたよな
。しかも……窓割れ
たら危ないだろっ」
彼はいつになく不機
嫌そうな顔をして
『元気』を蹴り飛ば
し、なんの苦労もな
く、戸を元の場所に
はめた。
「いいじゃんいいじ
ゃん、たまには来て
も。あ~、いつもこ
いつがお世話になっ
てます!」
ぶんぶん手をふって
深々とお辞儀する。
「窓だって割れてな
いんだから、余裕っ
しょ。ね、見て金パ」
ぴょんっと跳ねあが
り足を開くと、彼は
両手の人差し指で頭
を示す。
「これ見せたくって
さ。どう? 染めん
の時間か
かってよ~。今、学
校来たんだ」



