テーブルクロスや白
衣を洗濯するのも。
ゴミ捨ても係りの仕
事も、委員会の集ま
りの代理も。押しつ
けられる形だったけ
ど、少しでも話しか
けてもらえるのは嬉
しかったし、こうい
う、みんながめんど
くさいことを代わっ
てあげている内に、
刑期を終える囚人み
たいに、いつかこの
日々から解放される
んじゃないかと思っ
ていたりする。
「じゃあする必要な
いんじゃない?」
彼は竹でも割るよう
にキッパリと言う。
そう。田中きみひろ
だけは、自分の仕事
を押しつけてきたり
しない。こんなやり
とりを今までに何度
かしている。
「うん」
つっけんどんな態度
に気おされて、にへ
にへしながら着席す
る。彼は無視も揶揄
(やゆ)もしないけど
あまり優しくもない
。



