゚。゚。゚。゚。゚。゚。゚。゚。゚ 夜の端 。゚。゚。゚。゚。゚。゚。゚。゚。


妖精とブタはこれを

楽しみに待っていた



「満月だけどよく見

えるね」

「そうだね、ちょっ

と綺麗だねぇ」

「ちょっと? 『す

ごく綺麗!』じゃな

いの? もう少し感

動したらどうなの」

ぷっとむくれる妖精

。ヒヅメで鼻を鳴ら

す。

「すごく綺麗だね」

「でしょ?」

無言で見つめあって

、赤くなって、ごま

かすようににらめっ

こする。しまいには

、くつくつくつくつ

笑いあう。そうして

2人は、星空を仰い

だ。瞳を輝かせて、

ありったけのお願い

事をする。これだけ

星が降れば、ひとつ

くらいは叶うはずで

ある。来年も再来年

も星はふる。