精力的に緑が生い
茂る、校舎の東側。
砕けた日射しを浴び
る屋根の下、よしお
はきみひろに、ひき
しめた顔をむけた。
それは放課後で、な
おは下駄箱で、この
みからの手紙を見つ
けていた。
『絶交しようとか言
われるまでもないよ
。あたしはずっと絶
交したかったもん。
あんたはいっつも自
己中でバカでむかつ
いたし、友達とか一
度も思ったことない
よ。前からずっと嫌
いだよ。だけど、一
応謝る。ごめんなさ
い。いろいろやりす
ぎたかも。あと……
そう、ゆみの物隠し
たの、あたし。よく
わかったね。じゃあ
、元気で』
内容に目を通して、
彼女はふっくらした
安堵の息をついた。



