゚。゚。゚。゚。゚。゚。゚。゚。゚ 夜の端 。゚。゚。゚。゚。゚。゚。゚。゚。


きみひろは軽く目を

見開いて、見とれて

しまった。と、突然

すべてがぐんにゃり

塗りつぶされる。黒

髪の竜巻みたいなも

のが吹き荒れて、目

があけられなくなる

。粘りけのあるコー

ヒーゼリーみたいな

やつに、手足が絡め

とられていく。息が

できない。悲鳴もあ

げられずに意識がぷ

つんと途ぎれる。




 水中から浮上する

感覚。水面に近づく

につれて、明るくな

ってくる。指先がぴ

くりと動く。まつ毛

に反射した光が、き

らきらとまぶしい。

うっすらあいた目を

こすって、のんびり

したあくびをひとつ

。みずみずしい草の

感触に、ゆったりし

たまばたきを繰り返

す。