゚。゚。゚。゚。゚。゚。゚。゚。゚ 夜の端 。゚。゚。゚。゚。゚。゚。゚。゚。


 みんな何が楽しい

んだろう。あたしは

ぜんぜん楽しくない

のに。

 雨の日の窓ガラス

みたいに角膜が不透

明になる。

「おぉぅい、お前ら

なーに笑ってんだ~

? 余裕だな~」

担任のまのびした声

に、くすくす笑いが

ピタっと止まる。

「はい、ゆうと、ど

うだ」

背後で息を飲む気配

がした。

 ざまあみろ。

「どうした、俺が読

んでた続き読め」

「……わんない、で

す」

「ん? そんなこと

ないだろう。お前、

英語得意じゃん」

「いや、あの……わ

かんない」

教壇でねずみ色の回

転椅子をまわしてい

た常居は、ニヤッと

して立ちあがり、こ

っちに歩いてくる。

「ん~? おまえ、

ひとりで美術かなん

かやってんの? ど

うやったらハサミが

でてくるんだよ。聞

いてなかったろ」