きみひろの瞳に、ち
まちました光が宿る
。雪の結晶のような
火花。線香花火に似
ている。
「花火の時、よしお
がキスしてんの見た
ら、どうしていいか
わかんなくなった。
よしおもみゆも消え
てなくなればいいっ
て本気で思ったし、
全部壊してやりたく
なった。最低だろ」
素直に首肯すると、
彼はくふくふ笑った
。
「大げさだと思う?
子供の『好き』なん
てさ、いつか簡単に
変わっちゃうもんな
のにって」
左右に首をふる。
「俺、あいつらが大
好きなのに」
「妖精が、前してく
れた話になんか似て
るね」
彼の頬を涙が伝う。
「そうかな」
ざわざわと、かさつ
いた草がお辞儀しあ
う。葉ずれの音は際
限なく広がっていく
。



