゚。゚。゚。゚。゚。゚。゚。゚。゚ 夜の端 。゚。゚。゚。゚。゚。゚。゚。゚。


「俺、五色橋の上で

しか女装しないって

決めてたんだよね。

じゃないと、どこで

もやっちゃいそうで

怖くて」

「なんで橋なの」

「いつでも死ねるよ

うに」

ずきんっと胸がえぐ

られる。

「前にも言ったけど

。あそこ、自殺の名

所なんだって」

ざわざわと風が笑う

。かれの表情は静か

だ。

「みんながここに見

に来たら、もう女装

、やれなくなるし。

これで終わるって思

ったのに。夜、気

がついたら、化粧と

かしてんだよね。夢

遊病みたいに。ほん

と情けねぇよ」

自嘲気味に笑ってし

ゃがみこむ。

「それに、

   俺、

   好きなんだ」

なかば放心していた

なおは、自我を取り

戻して、ドキリとす

る。