゚。゚。゚。゚。゚。゚。゚。゚。゚ 夜の端 。゚。゚。゚。゚。゚。゚。゚。゚。


「……うん」

ごくんと唾をのみこ

んで、言葉を練るよ

うに口をもごもごさ

せて、彼はスカート

の裾を握りしめる。

「みんな

   探してるよ」

きりきりと唇を噛み

、彼はゆっくり、ま

ばたきする。濡れた

小石のような瞳は、

かたくなに強ばって

いる。

「探さないでって

 手紙残したのに」

「探すに決まってん

でしょ」

「なんで」

「なんでって……」

首筋をさすって、な

おは頭を傾ける。

「心配だから?」

「なんで」

「友達だから?」

「なんで」

「……」

ぷちっと何かが切れ

た。安堵と怒りが流

れだしていく。

「しつこいなぁ! 

理由とかないから!

さっさと帰るよ! 

あんたんち、パニッ

クになってるらしい

よ!」