切りとった水をはめ
こんだように、視界
がぼやける。まばた
きすると、静かに落
下した。
きみひろ君は、ど
こにいるんだろう。
ぽろり、ぽろり、
銀の粒が地面にしみ
こんでいく。急に心
細くなった。もう一
生、彼に会えないよ
うな気がしてくる。
そんなの大げさだ
よ。ただの家出じゃ
ん。こんなに探さな
くてもさ、そのうち
、ふらっと帰ってく
るよ。たかが子供の
家出じゃん。お金な
いし、続かないって
。
胸の内で、呟いて
みる。けれどこの考
えは、うわ滑りして
、全然しっくりこな
い。あのきみひろが
、何も考えずに、衝
動的にこんなことを
するだろうか。



