「ない、ないんだま
じで」
「そっかあ……」
なおはくるりと回れ
右した。
「あたしも探す」
「えっ、……なおち
ゃん学校は……?」
「あたしも探す。見
つかったら電話して
、お願い」
ケータイをたたんで
、へなへなと座りこ
む。
「ありえない」
あのきみひろ君が
、家出なんて。
ふにゃんと呟く。
カァッと光輝く太陽
が、ジリジリと肌を
焼く。朝だっていう
のに、頭の中まで焦
げそうなくらいまぶ
しい。へたへたと立
ちあがって、ぐっと
おなかに力をこめる
。
どうして家出なん
か……。5日もどこ
で何してるの? 泊
まるとこは? ごは
んは? まさか犯罪
にまきこまれたんじ
ゃ……。



