そうしたら、もっ
とよく見えるから。
胸がしめつけられ
るような息苦しさは
、煙のせいだけじゃ
ない。からっぽにな
んかなってないやと
、なおは笑った。ひ
ざを抱えて丸まって
、きみひろ君と仲良
くなれて本当によか
ったと、思った。
「うぉ」
花火が燃えつきたの
か、あたりが暗くな
る。きみひろの飛び
ゲリをくらって倒れ
たよしおは、体を折
り曲げて大笑いした
。
「負けたっ」
うっ、と腹を押さえ
て、死んだふりをす
る。
「よっちゃーんッ」
みゆが大げさな身ぶ
りで、おおいかぶさ
る。
「よっちゃーんじゃ
ねぇッ。さっき言っ
たこと訂正してもら
おうかぁ? みゆ」



