「よしお!」
きみひろはコトンと
木の実を落として、
怒鳴った。
「はいはーいっ」
銀と緑のストライプ
の花火をふり回しな
がら、ニカッニカッ
と返事する。
「危ないだろっ」
「ふっふ、きみひろ
ってばエッローい」
「なんだよそれ」
「手なんかにぎにぎ
しちゃってさ!」
なおは初めて、まだ
彼の手を握っていた
ことに気がついた。
ゆでダコになって、
放す。
「それがどうしたん
だよ」
「どう
思います~?」
にやけた視線をみゆ
へ流す。
「あ~や~し~い」
彼女もニヤニヤして
、花火をシェイクす
る。
「かなりいい雰囲気
だったからねぇ。遠
慮して先に花火して
たけど……」



