゚。゚。゚。゚。゚。゚。゚。゚。゚ 夜の端 。゚。゚。゚。゚。゚。゚。゚。゚。


さまざまな叫び声が

あがった。中には失

神した者もいる。

「ねぇ」

怪物は、自転車をと

ばしているくらいの

スピードで移動し始

める。ジャンプした

り回転したり、バク

宙したり、猿みたい

に身軽で恐ろしい。

どこからか出した包

丁やフォークを、矢

のように投げてくる



「バケモンだ!」

90人近い集団が、散

りぢりになる。火を

吐きながら回転する

物体が、地面をすべ

ってきて、タンクか

ら漏れているガソリ

ンに着火する。轟音

(ごうおん)をたて

て燃えあがった。次

々とバイクが発火し

ていく。キャンプフ

ァイヤーの20倍分く

らいの大きさに膨張

した炎が、空を焼く