゚。゚。゚。゚。゚。゚。゚。゚。゚ 夜の端 。゚。゚。゚。゚。゚。゚。゚。゚。



「やばいよ。あたし

も無理」

このみのあざける

ような声に耳をふさ

ぎたくなる。

「へ~、親友なのに

?」

「やめてよ、ゆみっ

ち。親友とか。小学

生じゃないんだから

さ」

「だってさゴミ女」

ぎゃはははっ。

みんなして手をたた

き大笑いする。胃の

あたりがキリキリと

ひきつる。意を決し

てまぶたをおし開き

このみをまっすぐ見

る。目があった瞬間

そらしたくなる。奥

歯をかんで胸ポケッ

トをにぎりしめる。

「このみ」

「気安く呼ばないで

よ!」

ふわふわした髪を撫

でながら鋭く叫んだ



それだけでなおはび

くついてしまう。

ぴゅぅ、ぴゅうー、

ぷすぷす。

へったくそな口笛を

ふいて、何人かの男

子がはやし立てる。