゚。゚。゚。゚。゚。゚。゚。゚。゚ 夜の端 。゚。゚。゚。゚。゚。゚。゚。゚。


一拍おいて、四肢を

ひきちぎられるよう

な女の悲鳴が反響し

た。

「ねぇ」

呼びかけられて、外

に目をやる。眼球の

集合体がぎょろぎょ

ろしてガラスに張り

ついている。ノック

して、ニヤリ。カラ

カラと窓をあける。

「ねぇ」

子供みたいな声で話

しかけてくる。サッ

シュに手をつき、ふ

わっと身軽に中へ入

ってきた。宙返りし

て、片手で床に着地

する。

「ねぇ」

車輪のように側転し

て、すぅっと闇に消

えていく。

「ねぇ」

タイヤのようにバク

テンしながら前方か

ら戻ってくる。

凍りついていた不良

たちは、けいれんし

た声を出す。十分

加熱されたポップコ

ーンのように、ぽこ

ぽこ悲鳴をあげてい

く。