「薄井な、家にいる
らしいよ。よしおが
電話したら、親がそ
う言ったって」
「本当!?」
なおが明るい声をだ
した。きみひろは思
わず頬をゆるめた。
「だから安心して、
あいつら倒そう。体
育館の鍵しめて行く
ぞ」
「うん!」
ナミのグループが
戦闘不能に陥ってい
た時、ユキのグルー
プは玄関から侵入し
て、廊下を歩いてい
た。
「めっちゃ暗くない
っすか」
「だな」
答えて、ユキは胸ポ
ケットを探った。龍
が彫られたオイルラ
イターを取り出す。
「持ってる奴はライ
ターつけろ」
ワニの牙のような形
の炎が次々と浮かび
あがる。ほのかな明
かりであたりを照ら
す。



