゚。゚。゚。゚。゚。゚。゚。゚。゚ 夜の端 。゚。゚。゚。゚。゚。゚。゚。゚。


「あたしね、

   今、体育館」

すぅっと冷たい風が

流れてきた。なぜか

線香くさい。

「あたしの赤ちゃん

踏んだでしょ?」

切れそうなくらい細

い声が水滴のように

、耳に落ちてきた。

目をぎょろつかせ、

うす暗闇を探る。

「ほら……これ」

眼球のない女の生首

が、目の前に明るく

浮かびあがる。今し

がた血液をかぶった

みたいに、ぬれそぼ

っている。赤い液体

がしたたりおちる。

ぽた、

ぽた、

ぽた。

それを持つ指先には

、焼けただれた顔の

和服の女。野太い悲

鳴があがる。あっけ

なく失神した。

「ナミさん!?」

叫んだものの女達に

心配する余裕はなか

った。