゚。゚。゚。゚。゚。゚。゚。゚。゚ 夜の端 。゚。゚。゚。゚。゚。゚。゚。゚。


あ、と小さく声をあ

げて黙りこんでしま

う。

 もう捨てるしかな

いよこれ。べつにい

いけどさ。また作れ

ばいいけどさ。

 泣きそうになって

いる彼女を見て、ゆ

み達は弾けたように

笑う。

「直角さ~ん、セン

スやばいね。あたし

無理なんだけど」

「まじ、うけるね。

肉つめるとかキチガ

イじゃね?」

「ね? トンちゃん」
トンちゃん。ブタみ

たいに太っているか

らトンちゃん。なお

は無意識にうつむき

、ぎゅっと目をつむ

る。トンちゃんなん

てあだ名、嫌いだっ

て、薄井このみは言

っていた。だから、

男子が露骨にトンコ

ツとか呼んだりする

と、なおはみんな往

復ビンタした。この

みは、なおの親友だ

ったから。ひと月く

らい前までは……。