しーんとしている。
「かなみ! かず!
マリ!」
葉のこすれあう音が
嘲笑うように降って
くる。
「まさかリアルにお
化け……?」
うしろについてきて
いたナミが、苦笑い
しながら呟く。
「バッカ。誰かのイ
タズラに決まってん
だろ! 心霊スポッ
トまわってきて、そ
んなの出たことあっ
たか?」
自分に言い聞かせる
ようにそう叫ぶ。実
は怖いのである。
「じゃあ……ゆみの
言ってた奴らが?」
「ああ、そうだろう
な。シメてやんねぇ
と」
窓枠に足をかけた総
長をユキがとめる。
「だったらこの窓、
罠じゃないっすかね
。わざわざあけてあ
るって変っすよ」



