「遅い、おい」
鉄にさえ刺さりそう
な視線を受けて、数
人の女達がうなずい
た。武器を手に、ど
こよりも濃く見える
闇にむかって走って
いく。しかし、20本
吸っても、帰ってこ
ない。しびれをきら
してバイクのスタン
ドをかける。
「あたしが行く」
リーダーが背中にし
ょっていたケースか
らバットを取り出す
と、火を灯されたよ
うに活気がよみがえ
った。
「あたしらも行きま
す!」
血気はやった女達が
わぁっと彼女に集ま
る。
「そんな、ぞろぞろ
ついてくんな。10人
くらいでいい。容子
は残れ、あたしにな
んかあったら頼む。
なんもないと思うけ
ど」



