「そっかあ!」
戸惑いのにじんだ
視線が、もつれなが
ら彼女へ向く。きみ
ひろは共犯者の笑み
を浮かべる。
「幽霊なら何したっ
ていいんだよね。例
えば死人が出ても」
「HAHAHA、
さすがにそこまでや
るのはね。せいぜい
、大ケガしてもらう
くらいにしようじゃ
ないか」
はははははは。
不気味に笑いつつ肩
を組んだふたりに、
派手なふたりは混乱
する。
「だからな?」
きみひろが手招きす
る。4人で額をつき
合わせて、なにやら
ごにょごにょ話しを
し始める。文字盤を
長針が40分走った頃
、明るい笑い声が爆
発した。
「そのためにはまず
、よしお君。君がと
ても必要だ」



