「死ねってのかよ」
「ちがくて、おまえ
見たっつったじゃん
? 五色橋で」
「それがどうした」
「その幽霊に頼んで
さ、あいつら撃退し
てもらえないかな、
って」
キッと眼光を研いだ
きみひろは、腰をあ
げてよしおにつめよ
った。
「そんな馬鹿なこと
言ってる場合か!」
仁王立ちになり、怒
鳴りつける。
「真面目に考えろよ
! 下手すりゃ、お
まえの大好きなみゆ
にも被害がおよぶん
だからな」
今気づいたというよ
うに、目を見開いて
彼はぶんぶん首をふ
る。
「幽霊なんて縁起悪
いこと言ってるひま
が……」
四角い黒ぶちメガネ
が、不意にきらりと
光る。



