゚。゚。゚。゚。゚。゚。゚。゚。゚ 夜の端 。゚。゚。゚。゚。゚。゚。゚。゚。


能天気な声。じとっ

とした視線がよしお

に集まる。タテガミ

のような頭に、火を

つけたらさぞや楽し

いことだろうと、誰

もが思った。悪気に

あてられたのか、蛍

光灯から虫が落ちて

きた。緑色の甲虫だ

。彼はそれをつまん

で、網戸の外にほう

る。

「ほら、死んだらも

う花火できねぇし」

土気色の顔で、あっ

けらかんと言う。み

ゆは指でなぞってい

た畳(たたみ)にツ

ケ爪を刺し、きみひ

ろはギロッとにらん

だ。

「おまえ、真剣に考

えろ。他人事だと思

って……」

しかし、よしおは何

かがプツンッと切れ

たみたいに、のんび

りした表情で窓辺に

よっかかる。

「ん~。幽霊だった

ら、あいつらに勝て

んのかなー」