夜8時。夕食を
終えてから、4人は
吉良宅に集まった。
2階だての一軒家。
ぬるい扇風機がまわ
るよしおの部屋で
輪になって座り、
とりあえずケータイ
のアドレスと電話番
号を交換した。全員
、難しい顔をして黙
りこむ。よしおの両
親は旅行中らしい。
「ごめん、
電話して」
沈黙にたえられなく
なって呟いた。
「謝る必要ないよ」
「そうっすよ!」
よしおとみゆが真剣
な顔でうなずく。
「言っとくけど俺も
呼びだされてんだか
らな」
きみひろは腕まくり
して肩を落とす。
「薄井なんかどうな
ってもいいけどな、
俺は家にバイクでの
りこむとか言われて
んだからな。どのみ
ち行かないわけにい
かないんだよ」
みゆは、タンクトッ
プからのびる二の腕
を、さする。



