゚。゚。゚。゚。゚。゚。゚。゚。゚ 夜の端 。゚。゚。゚。゚。゚。゚。゚。゚。


すぐ斜め前に、青ざ

めた横顔がある。

「大丈夫」

低くささやかれなが

ら、階段をおりてい

く。風のように玄関

を抜け、うわばきの

まま門を出た。酸素

を求めて顔をあげ

る。泣きたくなるほ

ど、青い空。

息をきらしている

なおに歯をみせて笑

い、メガネをおしあ

げる。

「悪かったな、こん

なことして」

「びっくりした」

「お礼参りとかされ

ちゃうかもな。ごめ

ん」

目を合わせ、ため息

を吐く。

「仕方ないよ。むし

ろありがとう。さっ

ぱりしたし、常居に

報告する。でもさ」

唾をのみこむ。

「リンチは先生じゃ

どうにもなんないよ

ね。呼び出されたら

通報するしかないよ

ね……」