あたしを、
好きって言った。
悲しさがふきとぶ
くらいドキドキしは
じめる。
「待てよ」
プリントを踏みにじ
りながらゆみが近づ
いてくる。
「あたしの物、盗ん
だ話とかまだ片付い
てないんだけど」
ふぅっと息をつき、
彼は意を決したよう
にあごをひいた。
「そんなことこいつ
はやんないよ。直角
疑う理由ってなんな
わけ?」
「そいつに決まって
んだよ! あたしの
こと嫌いなの、そ
いつくらいだし」
それを聞いて、きみ
ひろはタガが外れた
ように笑いだした。
「まじでそう思って
んの? おまえのこ
と好きな奴なんか、
いないと思うんだけ
ど」
ぎんっと、周囲をに
らみつけたゆみに、
みんなして青ばみ、
首をふる。



