゚。゚。゚。゚。゚。゚。゚。゚。゚ 夜の端 。゚。゚。゚。゚。゚。゚。゚。゚。


「まじで?」

ざわめきが広がる。

「冗談でしょ?」

強ばった笑みを浮か

べたこのみに、彼は

鋭く顔をあげた。に

らみつける。

「なに……」

呟いて後退した彼女

を、切り捨てるよう

にして視線をはずし

、彼は立ちあがる。

「行こう」

散ったプリントを2

人分ひろって、ふた

り分のバッグを

教室から持ってきた

。へたりこんでいる

なおをひっぱって、

立ちあがらせる。

「帰ろう」

優しく、うながされ

た。目尻で硬化した

涙をぼんやりとぬぐ

う。

 さっき……。

 トク、トク、と

くすぐったそうに

心臓が身をよじっ

た。

 きみひろ君が。

 体の中心で

ないはずの手や足を

バタバタ

させはじめる。