ひかる小麦粉をまぶ
されたような、小さ
い手がさしだされた
。なおが助けられる
のではなく、逆に助
けなければならない
くらいに小さな手。
ひらひらと
蝶のように舞い、人
さし指を立てて、き
みひろを示す。
『バイバイ』
柔らかに手をふって
その幻覚は、すぅっ
と消えた。ぷっつん
と、張りつめていた
ものがきれる。
ぽろぽろと
光るものが頬骨をす
べり落ち、ひざの上
でくだけた。息がつ
まる。目をおおい、
声を殺して大粒の涙
をこぼす。
泣いてる場合じゃ
ないのに。ドングリ
、拾いにいかなきゃ
いけないのに。涙の
バカ野郎。
「は? キモいんで
すけど。さっさと飛
びおりれば」



