゚。゚。゚。゚。゚。゚。゚。゚。゚ 夜の端 。゚。゚。゚。゚。゚。゚。゚。゚。


全員青ざめ、呼吸も

ままならないほど緊

張している。

「ちょっと……怖い

よ。落ち着いて」

機嫌をなおそうと近

づいたカナは、容赦

なく殴り飛ばされる

。壁に背を這わせ、

ずり落ちた彼女の口

から、一筋……赤い

ものが流れでる。小

さな悲鳴があがる。

それを見て、このみ

は一歩さがる。

「ゆみっち……犯人

はあたし達じゃない

よ」

間あいをとりながら

、歪んだ笑みを広げ

る。

 嫌な予感がする。

「ゆみっちのこと恨

んでるやつが一人だ

けいるじゃん」

「一人だけ?」

ぴくんっと肩をけい

れんさせたゆみが、

ぎょろりとふり返る



 お母さんより怖い

顔。