゚。゚。゚。゚。゚。゚。゚。゚。゚ 夜の端 。゚。゚。゚。゚。゚。゚。゚。゚。


じぃんと手首がしび

れる。

「デザート用のスプ

ーン使え。味がまざ

る」

「こまかいなあ」

「こまかくない。に

んにく臭のフルーツ

ポンチとか、気持ち

悪いから」

「ま、そうだね」

紙コップに注がれた

アイスコーヒに、ぱ

らりと、葉が落ちて

きた。



 やっぱり早くに来

てよかった。駅まで

の道のりを歩きなが

ら、なおはつくづく

そう思った。『今日

は比較的涼しい一日

になるでしょう』な

どという天気予報は

ホームラン級にはず

れて、午後は照りつ

ける太陽にカアッと

焼かれるような夏日

であった。

「ね? 11時過ぎる

と、暑くなるんだか

ら」

「うん。すごい日射

し。蒸しあつー」