゚。゚。゚。゚。゚。゚。゚。゚。゚ 夜の端 。゚。゚。゚。゚。゚。゚。゚。゚。


窓の外には常居が育

てたピーマンが成っ

ている。

「部活?」

タバコのあるほうの

口端をもちあげて、

目を細める。廊下は

しんとしている。

「はい」

「楽しいか」

「はい」

声に力をこめる。

「いい顔になったな

。よしよし」

うなじに手をあて、

歩み去ろうとした彼

を、呼びとめる。

柔和な瞳が、ふりか

える。

「あの、あたし、い

じめられてる……ら

しいです」

思いきって声を押し

だした。言ってしま

って、ほのかに後悔

する。強い陽光は、

黒々と繁った葉むら

をも貫通し、小石み

たいにあちこちで転

がっている。赤と白

のタイルが交互に続

く床では、木漏れ日

と繊細な影がふるえ

ている。