゚。゚。゚。゚。゚。゚。゚。゚。゚ 夜の端 。゚。゚。゚。゚。゚。゚。゚。゚。


彼は安堵の笑みを

浮かべ、箸を割る。

「春巻きも昆布巻き

も、いちから作った

んだ。よかったら食

べてみて」

すすめられるままに

箸をつけていく。

ぱりっ、

ぽりっ、

ぎゅっ、ぎゅむ。

「うまーい!」

箸の先で天をついて

叫んだ。

「あ……りがとう」

テンプルにふれて

、そっぽをむく。

「あ……あのさ、そ

ういえばさ、お前常

居に言った?」

「言ったよ」

かりかりの唐揚げを

そしゃくしながら、

視線を木の根にむけ

る。でこぼこした幹

をたどり、てっぺん

までのぼる。





 放課後、部室に行

く途中。火のないタ

バコをくわえて、職

員室のほうへ

むかう常居と、ばっ

たり出くわした。