゚。゚。゚。゚。゚。゚。゚。゚。゚ 夜の端 。゚。゚。゚。゚。゚。゚。゚。゚。


ミルクにひたされた

クッキーみたいにな

っている木肌に手を

つき、大きく息を吐

く。

「きみひろ君が速い

んだよ」

「速いかな」

「うん、

少し休ませて」


パーカーをめくって

、時計を見ると……

もう1時間半歩いた

らしい。額の汗をぬ

ぐい、つま先を眺め

る。ゆっくりと呼吸

しているうちに、細

胞の一粒一粒が微か

に振動してきた。水

のように清らかな空

気が、すみずみまで

浸透していく。重た

いまぶたがちょっと

だけ軽くなった。ち

ぐはぐになっている

靴ひもを結びなおし

「よしっ」


気合いをいれて顔を

あげると、黒い砂嵐

で染めたようなジー

パンが目の前にあっ

た。