゚。゚。゚。゚。゚。゚。゚。゚。゚ 夜の端 。゚。゚。゚。゚。゚。゚。゚。゚。


「近所迷惑じゃん」

「今じゃなくてさ、

夏祭りとかで」

少女の笑顔が、きし

む。

 何か悪いこと言っ

たのかな。

 慌てたブタに、慌

てた微笑みがむけら

れる。

「できないんだ」


 夜ふけの町内一周

。ゴールは渡瀬中だ



てくてく歩きながら

、妖精がうちわを扇

ぐ。幽雅に泳ぐ金魚

が描かれている。彼

女の帯はすけた赤

で、まるでその尾び

れのようにふわふわ

ゆれる。

「一番新しいのは12

年前。いじめを苦に

しての首吊り。あと

はわかんないけど、

何人かいるのは確か

なんだよ」

ひぃ、やめてくれ。

と、ブタは思った。

ぶんぶん首をふる。

とれかかったサング

ラスを素早くただす