軽い音をたてながら
降る、茶色い葉っぱ
。落葉土の、ぐずぐ
ずと湿ったような匂
い。はしゃぎまわる
同級生。虫食いのド
ングリが、嫌という
ほど転がっている。
あたしはそれが怖
かった。踏むのも嫌
なくらい。神経質に
震えていた。最初は
にこやかに励まして
くれていた先生もし
まいには飽きて、
楽しげにかけまわる
クラスメイトの元へ
行ってしまった。
爪に泥を詰めなが
らドングリ拾いに夢
中の彼らを、なおは
青ざめて眺めていた
。たくさん人がいる
のに、ひとりぼっち
だと感じた。背の高
い木々、幾重にもか
さなったほこりっぽ
い枝。網目のむこう
に切り刻まれたよう
な空がある。



