吉良、お前の靴とカ
バンはあずかってん
だよ! 校内にいる
のはわかってるんだ
。さっさと出頭しろ
!」
爆音を流したスピー
カーが、きぃんきぃ
んと鳴っている。な
おときみひろは皿の
ような目をして、ぽ
っかり口をあける。
「あいつ何やったん
だ……」
「今の……社会の熊
男だったね」
ほうけていると、
物凄い勢いで戸があ
いた。金髪。
「やべぇよ……」
よしおだった。ぜぇ
はぁしながら床に手
をつく。
「熊男むっちゃ怒っ
てる」
「おまえ、何やった
の」
「落書きしただけだ
よ! なんであんな
怒ってんだよ」
彼はせきこみつつ、
きみひろに目線をあ
わせ、肩で汗をぬぐ
う。
「それだけ?」



