青々しい匂いの風が
ふきこんできた。や
わらかく前髪をなぶ
られる。薄く射しこ
む白い光を受けて、
天井の星が
カランカランまたた
いた。
「吉良くんってまじ
で問題児だったんだ
ね」
「うん、昔から」
布をピンと張りなが
ら、彼もクスクス肩
をふるわせている。
なおが今まで吉良よ
しおの名を知らなか
ったのは、奇跡に近
かった。
1年の時はこのみと
部活とが全てで周囲
に関心がいかず、2
年になってからはそ
れどころじゃなかっ
たとはいえ、だ。
なぜなら、彼
はほぼ毎日、何かし
らのイタズラをして
、校内放送をかけら
れているからである
。



