゚。゚。゚。゚。゚。゚。゚。゚。゚ 夜の端 。゚。゚。゚。゚。゚。゚。゚。゚。


吐き気をもよおしな

がらも、なんだか悲

しくなった。

 その虫達は、あた

しに嫌な思いをさせ

るためだけに、ジュ

ースにされてしまっ

たのだ。

 そんなことを考え

る余裕ができていた






「相変わらずだな」

 チョコチップコー

ヒークッキーを皿に

だしてくれながら、

部長がため息をつく



銀のツタと赤い実の

ついた、ふっくらし

たお菓子の缶をあけ

、彼は刺繍(ししゅ

う)針を取り出す。

「あいかわらずおい

しい」

大きさがバラバラの

、きつね色やこげ茶

色をかじり、なおは

笑顔になる。

「そうかな……いや

そうでなくて」

ほんの少し頬を赤ら

めて、彼はなおのパ

ジャマである短パン

に、針を突き立て、

ぐいぐい糸を通して

いく。