゚。゚。゚。゚。゚。゚。゚。゚。゚ 夜の端 。゚。゚。゚。゚。゚。゚。゚。゚。


つまり、

教科書を数冊なくし

たことを、慎重に口

にした。こづかいで

は足りないから、仕

方ない。本当は、嫌

がらせの数々につい

て話したほうがいい

ことは、なおもわか

っているけれど、な

んとなくできない。


ただなんとなく、絶

対に話したくない。

悲しまれるよりは怒

られるほうがずっと

いい。

「何回目なの!?」

恐れたとおり、耳が

壊れるような説教を

くらった。

 ビーズが、星みた

い。

 なおは全力で耳を

ふさいだ。



 翌日、登校した彼

女を待っていたのは

、生臭い青汁のよう

なものが注がれたう

わばきと、嫌がらせ

のオンパレードだっ

た。青汁らしきもの

はコケと雑草と何種

類もの虫をミキサー

にかけたものだと、

ゆみ達がわざと聞こ

えるように話してい

た。