彼女は、
くふふっと
肩をふるわせた。
「一度、そういうの
言われてみたかった」
「どゆこと?」
「願いが叶った。流
れ星もだてじゃない
」
風と手を合わせ、く
るくると踊りだす。
ぴんくのふとっちょ
はおいてけぼりで、
軽やかにステップを
踏む少女を目でお
う。
「女の子なんだから
、だめでしょう。と
か、女の子なんだか
らこうしなさい、と
か」
くるん
くるん、
くるり、くるり。
草の間をさらさら
と、右足をだし、
左足をだし、楽し
そうに回転している
。
空気と見つめあい、
スカートをつまんで
おじぎする。
「言われてみたかっ
たのよ。すごーく、
ね」
「変わってるぅっ」



