゚。゚。゚。゚。゚。゚。゚。゚。゚ 夜の端 。゚。゚。゚。゚。゚。゚。゚。゚。


「かわいいよ。かわ

いいというか美少女

だよ。こんな所に夜

いたら怖いくらいき

れいだよ。透明感あ

ってさ、幽霊みたい

にきれいだよ」

なんだかいらいらっ

としてきて、皮肉も

おりまぜてほめたた

える。

少女はうーん、と眉

に力をこめて空をあ

おぐ。

「つまりかなりかわ

いいってことなのか

な」

真っ暗だった瞳に星

が宿っている。ブタ

はケッと思いながら

「ああそうだよ」

「ほんとに?」

こっくりうなずく。

羽化しそうなくらい

リラックスして、少

女はとびあがる。ブ

タの存在など、サイ

ダーの泡のように忘

れ去ったらしい。鼻

うたを歌いながら軽

やかにスキップしな

がら、ころげるよう

に橋を渡っていく。