゚。゚。゚。゚。゚。゚。゚。゚。゚ 夜の端 。゚。゚。゚。゚。゚。゚。゚。゚。



葉っぱを浮かべれば

、すぐにわかる。く

るくるとまわりなが

ら飛ぶように流さ

れていき、ある所で

ふっと沈んでしまう

。おまけに深い。

ブタの声など聞こえ

なかったみたいに、

妖精はバシャバシャ

と水音をたてる。

「いい気持ち。

さすがは雪どけ水」

遥かむこうの上流を

指さし、くすくす

笑う。ガラス片が

ひしめいているよう

な爪の先には、年中

冠雪している山があ

る。

「ひんやりして、

ほーんといい気持ち

。水流がねぇ、軽め

のジェットバスって

かんじ?」

すぅっと目を細めて

こっちをむき、くっ

くと肩をふるわせる



ジェットバス。なん

だかおしゃれな響き

だ。ヒヅメを眺めて

うずうずする。