そして星と時間を眺
め、夜の匂いをかい
で、川を聴きながら
ぼんやりした。
とりとめのない話も
する。
そんな日々を、ちゃ
くちゃくと重ねてい
った。もうひと月に
もなる。すっかり顔
なじみである。
待ち合わせなどして
いないけれど、2時
くらいになると、ど
こからともなく湧い
てでる。双方ともに
意識しているのは間
違いなく、好感を抱
きあっているのも恐
らく正しい。
つまり互いに、
危険人物ではないと
判断した。いや、む
しろこの時間帯には
不似合いなほどの、
好人物なのではない
かと思い始めている
。
「にしてもスゴい雨
だったね。ここはま
だ、びっしょびしょ
じゃん」



