だって……だって
ゆみがヤバイのは
有名な話だし……
と、ぶつぶつ呟き
始めた。
ぱっと思い出して、
彼のYシャツのすそ
をひっぱる。
「吉良くんケンカ強
いんだよね」
ゾンビのような表情
で聞いてみる。
どうしよう、知ら
なかったよそんなこ
と。リンチの名人っ
て……殺人未遂って
……。じゃあまたあ
んなことをされるか
もしれないってこと
だよね。
ふつふつと恐怖が
わいてくる。
「あ、あいつは俺の
手には無理かな……
。だって怖いお姉さ
ん達いっぱい連れて
きたりすっし。しつ
こいって噂だし」
彼は青ばんだままカ
クカク左右に首をふ
る。
「知ってるよ。一度
されたから。またさ
れたらどうしよう」



